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November 28, 2005

店頭写真

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出版社の営業の方が、丸善丸の内本店3Fでの状況を携帯写真にとってきてくれました。デザインアートコーナーではなく新刊コーナーに平積みになっているようです。丸善というと今は書店で有名ですが、かつてはデザイン関連書も発行していました。「ヘルベチカの本」にもそんな昔の丸善レタリング本を掲載しています。

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丸善ではほかに工芸ニュースという小冊子を発行していた時期がありました。僕はグラフィックやエディトリアルの分野なので工芸デザインは直接関係ないのですが50年位前のバックナンバーを何冊か持っています。今見てもなかなかおもしろい内容です。プロダクトデザインのインターフェイスなどではヘルベチカの使用頻度は高いと思いますが、文字自体の特集は確認することができませんでした。

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その工芸ニュースの昭和34年1月号の記事に、先日亡くなられた森正洋さんの醤油注しが掲載されていました。1959年ですからちょうどヘルベチカが作られたころと同時期です。このプロダクトもまたヘルベチカのようにシンプルで飽きのこない意匠だと思います。

November 21, 2005

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ヘルベチカを使ったロゴが使われている企業など。

Lufthansa
ルフトハンザ航空。ヘルベチカブラックを元にした書体が使われています。エアライン系の会社ではヘルベチカが多く使われていると言われますが、実際はそれほど多くありません。サンセリフ系が多いことは確かですが。

BMW
ドイツ車「BMW」の欧文ロゴ部分にヘルベチカが使われています。日本の町で見かけるBMWの販売店のサイン看板などにもヘルベチカが使われています。が、ウェブサイトの中ページの見出しの欧文や各国のサイトを見ていくとヘルベチカではないサンセリフとの混植が多いようです。
このあたりの数字の「3」の書体はアクチデンツグロテスクボールドだったり、コーポレートフォントかと思いきや「1」がユニバース風のデザインだったり、ドイツサイトのメニューではヘルベチカの1が使われていたり、フォントまでは統一されていないようです。

松下電器
パナソニックとナショナルの欧文ロゴはヘルベチカブラックです。この個人ブログによるとよく使われている書体であるヘルベチカを見れば「National」を思い出してくれるという意図の元に書体選定されたようです。

アメリカンアパレル
サイト自体、メニューやテキストをのぞいてほとんどヘルベチカ。この個人のブログによるとヘルベチカが大好きなADさんがいるらしい。

グルービジョン
有名なデザイングループ。ロゴもそうですがサイトの欧文書体のほとんどがヘルベチカ。

November 20, 2005

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ヘルベチカに関連する書籍を発行している出版社。

ラーズミューラー
ヨゼフミューラーブロックマンやHOMEGE TO A TYPEFACEなどのアート本の発行で有名。スイスの出版社。サイトのCSSテキスト指定がHELVETICAの36ポイント(ヘルベチカの入っていないWINDOWSではARIALで表示されます)です。

niggli
ブロックマンやグリッドシステム、タイプフェイスなど美しい赤い書籍を出しているスイスの出版社。古くはカールゲルストナーのデザイニングプログラムなどヘルベチカ(サンセリフ)好きにはたまらない。

朗文堂
欧文、和文いろんな文字の本を出版。1980年にハース活字鋳造所の創立400年を記念して発行された「Die Drucktype」を元にした和訳小冊子、「ミーディンガー、あなたは本当に偉大だったのですか…」 を1994年に発行しています。サイトから購入可能です。

November 19, 2005

HOMAGE TO A TYPEFACE

Helvetica
ラルズミューラーパブリッシングのヘルベチカ本。アートスクールの学生や一部のグラフィックデザイナーの間では有名です。ヨゼフミューラーと子弟関係にあったラルズミューラーが世界中のデザイナーに依頼して集めたヘルベチカのビジュアルブック。ヘルベチカの本は、この本にヒントを得て構想がはじまりました。

Helvetica
この本の面白いところは半分が袋とじになっている点でしょうか。ペーパーバック版も出ていますが袋とじにはなっていません。あわせて全世界でこれまでに25000部売れたそうで、この手の本としては異例のヒットだそうです。ヘルベチカの本の中でも紹介させてもらっているのでラルズミューラー氏に掲載許諾許可を得て、本ができたら送る約束をしました。

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日本語で書かれたヘルベチカ関連サイト


ウィキペディア

ジャパンデザイン

大阪の書店のオンライン版。HOMEGE TO A TYPEFACEの解説PAGEですがほかの本も一冊一冊丁寧に紹介されてます。
ATHENS

個人のBLOGのようです。少し紹介されています。
OVERSTYLE/BLOG

個人のBLOGのようです。HOMEGE TO~の感想や墨田区のグロテスク体の写真など。
http://landship.sub.jp/stocktaking/archives/000184.html

個人サイトのようです。ビットストリーム社版ヘルベチカ「SWISS」などとのカーニング比較検証が紹介されています。
ゴーストワークショップ

パナソニックとナショナルの欧文ロゴはヘルベチカブラックです。この個人ブログによるとよく使われている書体であるヘルベチカを見れば「National」を思い出してくれるという意図の元に書体選定されたようです。

November 18, 2005

レタリング本


今となっては、あまり役に立たないかもしれませんが、写植文字やDTPができる以前は手描きのレタリングに頼っていた時代があります。「ヘルベチカの本」にもノイエハースグロテスクが紹介されている1960年ごろの佐藤敬之輔のレタリング本を紹介しています。その本の冒頭に「著者の手」という一枚の写真があります。デザインがPCで作られるようになった今、手作り感というのは希薄になってしまいました。ヘルベチカの本もすべてMACで作っているのですが本ができあがる前に実際に手作りでダミーを作成しました。わざわざ本の中で紹介するほどのことではないですがちょうどBLOGという便利な仕組みが使えるのでWEB版に残しました

November 17, 2005

はじめに

The Helvetica Book 「ヘルベチカの本」とは?

Helvetica(ヘルベチカ)という書体があります。グラフィックデザインに関わる方ならばおそらく誰もが知っている世界一有名な書体かと思います。グラフィックのみならずプロダクト製品に使われていたり、ファッションブランドで使われていたり、世界的な企業のロゴに使われていたり、誰もが必ずどこかでいちどは目にしたことがある書体です。ヘルベチカは1957年、今から半世紀近くも前にスイスで作られました。源流をたどれば1800年代終わりごろ、100年以上前にはすでに基本デザインが存在していました。そんな昔の書体が今なお世界の第一線で輝いています。それは何故でしょう?
おそらく、空気のような、自然な書体だからではないでしょうか。決して主張することのない、文章やプロダクトの意匠の邪魔をしない中立的で普遍的な書体。ヘルベチカとはラテン語で「スイス(CONFOEDERATIO HELVETICA)」という意味でもあります。そんなヘルベチカについての初めての本です。

このような、分野の狭い、実験的な本であるにも関わらず、出版の許可をいただいたエムディエヌコーポレーション代表の藤岡 功氏、最初に本のお話をいただいた編集の本田麻湖氏には感謝しております。基本的なデザインや表紙、プロローグのタイポグラフィはセミトランスペアレント・デザインの佐藤 寛氏によるものです。構成、紙の選定や帯、本のサイズなど全体の設計や組版、図版作成、撮影は著者によるものです。中頁は直接イラストレーターで図版を描き、原稿は直打ちしてデザインしながら印刷用DATAを作成していきました。

現在、ヘルベチカの版権はドイツのライノタイプ社が所有しています。このヘルベチカの本の制作過程では、ドイツ在住のライノタイプ社のタイプディレクター小林 章氏の協力を得ることができました。ライノタイプ社の古い資料や最新版ヘルベチカのデジタルデータ、サンセリフ体についての頁でシビアなアドバイスをいただくことができ感謝しております。ライノタイプ社極東顧問の嘉瑞工房の高岡昌生氏からはタイポグラフィの歴史に関する貴重なアドバイスをいただくことができました。ヘルベチカは元々は、現在は実在しないスイスのハース活字鋳造所によるものですが、当時の貴重な活字ヘルベチカ資料は、小泉 均氏より提供を受けることができました。この場を借りてお礼申し上げます。

2005年11月21日発売
The Helvetica Book ヘルベチカの本
定価2,625円(本体2,500円+税)
大谷秀映 著
四六変型判/128P/ISBN4-8443-5830-8
発行 エムディエヌコーポレーション
発売 インプレスコミュニケーションズ


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November 16, 2005

ヘルベチカエピソード

少し前にSoTAの会報『Interrobang』1号(2003年発行)にDeath to Helvetica「くたばれヘルベチカ」という記事が掲載されたそうです。書いたのはNick Shinn。自身がデザインしたPreface書体のほうが現代的でヘルベチカは過去の書体だという内容です。

該当する記事ではありませんがニックシンのサイトで1800年代のビラとヘルベチカの比較が見れるPDFが公開されています。
The face of uniformity
http://www.shinntype.com/Stories/Uniformity.pdf

確かに、1800年代の印刷物の掲載された書籍を調べてみましたが、近い書体が存在していたようですね。
http://helvetica.jp/2005/10/07.html

また、その後のSoTA の会報『Interrobang』2号では、ジョンコルツがニックシンのヘルベチカ記事に反論する記事が掲載されたそうです。

ヘルベチカは有名な書体ですが、万人に受け入れられているわけではなく、中には否定的な意見もあるのでしょう。ヘルベチカが好きな人もいればユニバースが好きな人もいるでしょうし、古くさいグロテスク体が好きな人もいます。場面によってはユニバースを使った方が決まることもあるし、ヘルベチカのほうが格好いい時もあります。

今年の5月に青山のABC本店でタイポグラフィのイベントが行われました。その時のパネラーの一人であったヘルムートシュミット氏にヘルベチカについての感想をお聞きしたところ、ユニバースの「モーツァルト」に対してヘルベチカは「サリエリ」との答えでした。書体というのは人によって好みが分かれるものだと思います。

November 09, 2005

デザイニングプログラム

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1960年代にカールゲルストナーが著した「デザイニングプログラム」。タイプフェイスのプログラムというコーナーで様々なサンセリフ体が紹介されていたので参考にさせていただきました。当時の美術評論家、故勝見勝氏が巻頭で紹介文を書いています。美術出版社刊、絶版。原本はスイスのNiggliから。

Helvetica
この本の中でゲルストナーは当時発売されたばかりのユニバースやヘルベチカと比較して、アクチデンツグロテスク(ベルソルドサンセリフ)を大絶賛しています。

November 08, 2005

雑誌広告

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急遽、日経デザイン用の広告を制作。17日入校だと勘違いしていたのが7日だったようで慌てる。雑誌の広告をデザインするのはひさしぶりなので文字の大きさや余白の感覚がなかなかつかめず、ダミーをプリントして本誌に貼ってシュミレーション。2-3案作ってあれこれ悩んだんですが結局全部真っ赤にしました。

※日経デザイン定期購読はこちら

Grid Systems

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1981年に発行されたヨゼフミューラーブロックマンのグリッドシステムズ。表紙のタイトル書体はヘルベチカボールド。本のデザインに関わっている方は誰でもご存知でしょう。グリッドシステムやデザインの部分でヘルベチカの本は影響を受けました。サイズや中身は違いますが、ハードカバーのオレンジ色と艶の部分では印象的に近いものになりました。

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ヘルベチカも少し紹介されていますが、この本はタイプフェイスについて言及するものではないのでそれほど詳細ではありません。

November 07, 2005

スイスをめぐるデザインの話

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8月31日に青山のワタリウム美術館において、小泉均氏による「ヘルベチカの話」というイベントがおこなわれました。これはその時に氏が使っていたレジュメです。一部ですが、まとめた話を「ヘルベチカの本」に掲載しています。
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TM1984年号内のヘルベチカの頁。

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レジュメ内の「Die Neue Grafik」(ディエ ノイエ グラフィーク)の表紙。タイポグラフィックデザイン関連では必ずといっていいほど紹介されるヨゼフミューラーブロックマンらによるノイエグラフィーク(1958〜1965年)誌。表紙にはグロテスク体が使用されていますが、創刊号と2号目での微妙な書体の違いをあらわしたものです。

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2号目。例えば「R」のレッグ部分。創刊号ではアクチデンツグロテスクらしく直線だったのがこちらの2号目ではヘルベチカ的にカーブ状になっています。創刊号の「G」はユニバース風で縦のステムがない形状だったのが2号目ではアクチデンツグロテスク的なデザインに変更されています。当時はグロテスク体でもいくつかのバージョンがあったようです。この違いを最初に発見したのはヘルムートシュミット氏だそうです。

アクチデンツグロテスクとヘルベチカの見分け方は、「ヘルベチカの本」第3章に紹介しています。是非、ご覧ください。


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